もしも、ヨガの指導に自信がなければアーサナ指導3大原則を学びましょう。ヨガレッスンの時間の7〜10割はポーズ(アーサナ)で締められていて、日本の全てのヨガレッスンの7〜9割はこのスタイルですから、日本でヨガを教えるなら、このアーサナ指導3大原則は、ほぼ全てのインストラクターに必要になるかもしれませんね。これはリアルでもオンラインでも関係なく役立つ普遍の原則です。今すぐ身につけていきましょう!
・自分が色んなヨガポーズができるようになりたい人
・生徒に色んなヨガポーズができるようさせたいインストラクター
・自信がをつけたいインストラクター
・生徒のヨガポーズができない悩みを解決できるインストラクターになりたい人
・リアルとオンラインともに指導力を身につけたい人
目次
アーサナ指導3大原則
1.【視覚】自分がポーズができてみせられる
2.【言葉】分かりやすく説明ができる
3.【触れる】アジャストができる
3大原則で重要なのは、情報を与えるということです。人間の五感である視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚は情報を得るための器官です。アーサナにおいては生徒のうち視覚、聴覚、触覚から情報を与えることが、唯一の伝達方法となります。この3大原則のいずれか2つの条件がそろえば良い指導ができます。それでは次は1つずつをみていきましょう。
1.【視覚】自分がポーズができてみせられる
みせられるという言葉には、2つの意味があります。1つ目は「説明としての、見せる」指導者が生徒に対してポーズを見せた方が、生徒にイメージをさせやすいですね。なのでポーズができた方が指導には有効です。ですが決して自分がポーズができないと人に指導してはいけないということではありません。
2つ目は「注目させ引き込み、魅せる」です。「私もあんなポーズができるようになりたい!」と思わせて生徒の目指す道を示すために魅せるのであって、決して自分に注目を集めたいわけではありません。
あらゆる誤解がありますが、あくまでも自分を中心に考えるのではなく、生徒の指導のためにポーズをみせる。ここに徹することがアーサナ指導3大原則の第一の原則です。
2.【言葉】分かりやすく説明ができる
分かりやすくというのは「論理立てて説明する」こと。なぜそれを行うのか「理由を伝えること」そして結論としてどうやってやればいいのか「行動することを伝えること」です。アメリカの教育論者デイビッド・コルブが提唱した「4つ学習タイプ」によれば、「なぜ?」という理由が解らないと行動しないタイプや実践するための具体的な方法が解らないと行動できないタイプに分類できると言います。彼女らに伝え行動させるには、「なぜ」に答えて、具体的な方法を伝え「どうやって」を教える必要があります。
1.「なぜ?」という理由が解らないと行動しないのが「なぜ」タイプ
2.「科学的データ」「歴史的な根拠」「証明できる事実」、こうしたものがないと行動できないのが「なに」タイプ
3. 実践するための具体的な方法が解らないと行動できないタイプが「どうやって」タイプ
4. 理由や背景はどうでも良いから、とりあえず行動してみる人が「いますぐ」タイプ
3.【触れる】アジャストができる
これには、①骨格の配列調整(アライメント)を整えるアジャストの他、②身体を支える(サポート)や、③まだ足りない力を貸す(アシスト)と④ヨガボディEx独自の考えである身体の使い方を伝授するという4つの意味を含ませています。
一般的には、アジャスト自体が、手で触れるアジャストだけでなく言葉によるアジャストが含まれているため【言葉】分かりやすく説明ができると重複するように思われる方もいるかもしれませんが、ここでは、ハンズオン・アジャストメントに限定しております。
1)最終ゴールへ導くアジャスト
2)身体の方向を理解し効果的なポーズにするアジャスト
3)力の使い方を体得するアジャスト
4)指導者から自立するためのアジャスト
5)アジャストの安定した離脱の方法
6)アジャストの安定した導入の方法
7)指導者と生徒によるヨガボディを共同創造するアジャスト
8)身体の使い方を体得させる伝授のためのアジャスト
2つずつの組み合わせで、素晴らしい指導に
たとえば、オンラインレッスンであれば、第3原則のアジャストは物理的にできません。そうであれば、第1原則の自分がポーズができてみせられて、第2原則の分かりやすく説明ができれば素晴らしい指導になります。
なんらかの事情で、自分がポーズができなくなってしまったら第2原則の分かりやすく説明ができて、第3原則のアジャストができれば素晴らしい指導になります。
言語の違いで言葉が通じない生徒に対しても第1原則の自分がポーズができてみせられて、第3原則のアジャストができれば素晴らしい指導になります。
このように3大原則のうち2つの原則がそろえば、素晴らしい指導になるのです。
原則には原理がある
そもそも原則とは、原理に従って作られたルールになります。つまり原理こそが大本になるのです。その原理とは、、、導くこと。当たり前のようですが、3大原則は全て「導く」ためのものです。導く意図があって存在しているものなのです。
アーサナ指導1原理:【導く】ベクトルを持つ
これは「未来を明確にする」「具体的な行動を明示する」ということです。このただ一つの原理に則った指導をしている人こそが指導者(リーダー)です。
さいごに
このアーサナ指導3大原則と1原理を学び、実践して指導者(リーダー)と呼ばれる存在になれば、生徒からの信頼は計り知れないものになります。これらはアーサナ最速攻略学8大項目の一部になりますので、合わせて学習してみてくださいね。
▼アーサナ最速攻略学8大項目を学ぶ